数年前からiDecoやらNISAやらで少しずつ資産運用を始めています。
今のところiDecoやNISAの非課税口座で、インデックスファンド中心に購入しています。
さて、毎年2月頃にiDecoの運営管理機関「JIS&T」から送られてくる「確定拠出年金お取引状況のお知らせ」。
長期のほったらかし運用が基本なので、今まであまり意識して確認していませんでした。
ただ、今年はちゃんと内容を見てみたところ、購入した投資信託の取引明細の中に「再投資」が「0口」とか書かれていた部分があり、ちょっと気になったのでiDeco(というか投資信託)の分配金の仕組みについて調べてみました。
「再投資」が0口ってどういう事!?
iDecoとか投資信託とか、長期の積み立てで始める時にメリットとして、「複利効果がある」ということが言われたりします。
単利と複利の違いは理解しているし、その効果が絶大なのは分かっている。
けど、投資信託の複利効果って言われてもいまいちピンと来ていなかったんですよね。
多分、それは銀行預金の金利と同じ感覚でいたから。
その感覚でいたからか、今回、JIS&Tから送られてきた、1年間の取引状況がまとめられた資料を見ていて、あれ?っと思いました。
これは私がiDecoで毎月一定割合購入している投資信託の、定時拠出の履歴です。
赤枠部分が年一回の決算時に再投資に回った分を示していると思ったのですが、再投資の口数が0になってます。
わたしの感覚だと、(もちろん運用益が出ればですが)決算時に分配金が支払われ、その分を自動的に再投資に回して、その購入金額分の口数が増えると思っていました。
そうやって、毎年分配金の分を再購入に回して口数が増える事で、複利効果が出るんだろう、と。
なので、この「再投資」の「口数ゼロ」というのが気持ち悪くて気持ち悪くて。
投資信託の分配金の種類
という訳で、素人ながら色々と調べてみて、なるほど、と理解しました。
まず、投資信託の分配金には幾つか種類があるようです。
詳しくは、こちら(外部)のサイトあたりが簡潔にまとまっていて分かりやすかったので参照してもらえればと思いますが、私がもともとiDecoで購入している投資信託の仕組みとして勝手に考えていたのは、「分配金あり」の「再投資型」というタイプでした。
そして、実際に私が購入している投資信託は、「分配金なし」というタイプのもののようです。
「分配金あり(再投資型)」と「分配金なし」
分配金を受け取り、それを自動的に再投資に回すというタイプで考えると、一旦自分の手元に、形式上は分配金が振り込まれ、そのお金で再度ファンドを買う、という事になるイメージです。
これだと分かりやすいですよね。
一旦手元に来てしまうので、その分税金掛かるんじゃないの?と思うんですが、iDecoは運用益非課税なので、分配金の分も非課税になるんでしょう。
が、分配金なしの場合は、そもそも購入者に分配金として渡さずに、ファンド内で勝手に再投資してくれる仕組みのようです。
なので、購入者の保持している口数が増える訳ではありません。
では何が増えるかっていうと、「基準価額」が上がるって事なんですね。
所持している投資信託の資産価値は、
基準価額÷基準価額の口数単位×保有口数
で決まるので、基準価額が上がれば、自分の(というかその投資信託を保持している人みんなの)資産価値が上がっていく、と。
これが毎年繰り返される(勝手に決算時に分配金の分がファンド内で再投資にまわり、基準価額がその度に上がっていく)事により、複利効果が得られる、という事ですね。
まとめ
最初に「再投資」が0口って書かれていて、「え!?」っとビックリしたんですが、仕組みが分かってしまえば納得ですね。
この考え方は、別にiDeco特有のものって訳じゃなくて、たまたまiDecoで運用した結果のお金が60歳以上になるまで受け取れないから自動的にこのタイプのものになるってだけで、iDeco以外で投資信託を購入する場合でも、分配金の受け取り方としてはこのタイプが税金面や複利効果を考えたらベストですよね。
(もちろん分配金を受け取るタイプには、それはそれで別の面でのメリットはありますが)
NISAの枠は、去年は使い切らずに終わってしまい、今年はもう少し購入額を増やしていくつもりなので、この辺の考え方も頭に入れながら商品選びをしていこうかと思います。
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