Mリーグ2020、11/20(金)の第二戦。
U-NEXT Piratesのアサピンこと朝倉康心ことトキ選手が、誤発声(誤ツモ発声)してしまった事がちょっと話題になっています。
過去(2018シーズン)に自身がやらかしてしまった錯チーや、摸打が他のMリーガーと比べて遅い事なども含め、朝倉選手、対局後のインタビューでは進退問題まで発言するかなりの凹み様。
ちょっと事件を簡単にまとめた上で、この件自体の自分の思う所と、Mリーグのルール(仕様)についても考えを書いておこうと思います。
~ 目次 ~
朝倉選手、「北斗の拳」のトキ風ヘアスタイルで登場
登場シーン。

以前の対局でアミバ(北斗の拳の登場人物)風ヘアスタイルで登場したアサピン。
今回は、本物の方であるトキのヘアスタイルで登場。
まさか、この時にはこの後、あんな事になるなんて想像も出来ず。。
壮大な振りになってしまいます。
(アッキーナ、見てあげて)
誤ツモ発声の局までの流れ
対局開始。
開局、東家の勝又選手に、解説の多井さん曰く(10点満点中)9点の手が入る。
が、多井さん、こう続けます。
多井「勝又さんの席が、対面に面白い人が座っているんで、ちょっと集中力が・・・」
多井「あれ、ヤバいっすね」
多井「トキです。わたし、大好きですから」
さて、そんな不利(?)もなんのその、東パツは勝又選手の6,000オールで始まりました。
事件が起こる東3局4本場までの点棒の流れは以下でした。
東1局0本場:勝又健志ツモ(6,000オール)
東1局1本場:朝倉康心←勝又健志(1,000の一本場)
東2局0本場:佐々木寿人ツモ(2,600オール)
東2局1本場:佐々木寿人←朝倉康心(7,700の一本場)
東2局2本場:佐々木寿人←朝倉康心(5,800の二本場+リーチ棒)
東2局3本場:流局(朝倉康心の一人聴牌) ※リーチ空振り
東2局が終わった段階で、点棒状況はこのような感じ。

アサピンは寿人選手が親の際に2回連続放縦で早くも持ち点が少なくなりました。
ただ、振り込み自体は、やや仕方ない感じだったでしょうか。
3本場の際に、あがり牌ごそっと山に残っている状態でリーチして空ぶったダメージが、この後の事件発生に多少の影響を与える事になったかもしれません。
東3局4本場、自身の親番で痛恨の誤発声
東3局4本場、アサピン選手自身の親番で事件が起きます。
配牌で発が暗刻、悪くない形から、ツモも順調で4巡目にリーチ!

このリーチに個人的に思うところはあるのですが、それは後々触れるとして、4巡目リーチで山に5枚残りの6-9索待ち。
さすがに今回は上がれるだろう、と見ていたら、
9巡目に6筒をツモって、、、

朝倉「ツモ!あっ。(スゥーと息を吸うような声)すみません」
松嶋桃(実況)「あっ」
多井(解説)「あ、ツモって言っちゃった?」

ツモって来た牌(6筒)をその場に置き(あがり牌は6-9索)、倒牌はせず。
そしてこの表情。

すぐさま手を挙げて審判に判断を仰ぐ。

審判の梶本琢程さんが、状況の確認の為に対局室に向かう事に。
その間、映像は実況室に切り替わって多井さんと松嶋さんが状況を整理しつつ場を繋ぎます。

3分弱ほどの中断があり、審判からの裁定のアナウンスが流れます。
中断中に多井さんも仰ってましたが、倒牌した訳ではなく続行不可能な状況ではないので、チョンボなどではなく、以下の通りで局は続行する事に。
(Mリーグのルールブック通り)
・朝倉選手はあがり放棄(リーチを掛けているので今後すべてツモ切る)
・流局した場合は朝倉選手はノーテンリーチではない事を開示
・朝倉選手はノーテン扱いなので、流局時は親は流れる
結局この局はアサピンの立直後も手牌を完全に崩していなかった勝又選手の一人聴牌で流局しました。
このミスの精神的ダメージが大きかったか、その後も良いところなく、この半荘、朝倉選手はラスで終了でした。

対局後のアサピンの発言や周囲の反応まとめ
アサピン自身の発言
今シーズンから、対局後のインタビューには勝利者(1位)だけでなく、他に最低一人は呼ばれています。
基本的に4着メンバーが呼ばれることが多く、この対局でも4着だった朝倉選手が呼ばれました。
その場で、謝罪の言葉。
この日の誤発声の件だけでなく、2018シーズンの錯チーをしてしまった件や、今シーズンの自身1試合目で鳴けない状態で止まってしまった件などにも触れ、自分の力量不足を謝罪しております。
(錯チーの件は、Mリーグ観戦記者の危険な鬼太郎さんが書いてくださっているので、そちらをどうぞ。この件、審判の裁定がホントめちゃくちゃでした。。)
嫌な気持ちになった Mリーグ 錯チー
さらには、インタビューの最後に自身の進退にも触れる発言。

(ただ、悲壮感たっぷりに誤ツモ発声を詫びてますが、髪型が面白くて、なんかちょっとコントを見ているような緊張と緩和による笑いが個人的にありました)
さて、その後Twitterで短文の謝罪。
翌日には自身のnoteで長文の振り返り。

ちなみに、このnoteの中で、インタビュー時に血迷って進退問題発言しちゃってごめんね的な事も書いてます。
U-NEXT PiratesのメンバーのTwitterなど
パイレーツの公式Twitterでの路上感想戦。
コバゴーさんのTwitter。
弄るのが優しさです。
トキの運は・・・以下自粛。
— 小林剛 (@supatechi) November 20, 2020
北斗の拳がわからない人はU-NEXTで読んでね。 pic.twitter.com/WQ7Wtefxzm
バッシーのTwitter.
他のMリーガーや、関係者(?)などの反応
堀慎吾さん
朝倉選手自身noteなどで名前を挙げている堀慎吾さんの発言。
(堀さんの発言に激しく同意で、色んな意味で面白くて笑ってしまう。本人大真面目なんでしょうが)
鈴木たろうさん
コバゴーさんの発言に対して。
白鳥翔さん
黒沢さんとか独歩さんとか
その他
キンマwebの観戦記。

ゆうせーさん(アサピンのお兄さん)
zeRoさんのnote。

わせりんさんのnote。

個人的に思う事
さて、ここから個人的な意見。
超素人発言とかあると思いますが、一麻雀好きの一発言として生ぬるく読んでいただけると。
ミス自体は仕方ない
今回の誤発声。
それ自体は、良くあることだと思います。
ネット麻雀だけだと起こりえないシチュエーションですが、リアルで卓囲んでいると、そこそこ発生します。
最近は年に数回程度しかリアル卓囲みませんが、学生時代に雀荘入り浸り、全自動卓を仲間でお金出し合って購入して自宅に置いていた私の経験で、誤ポン、誤チー、誤ロン、誤ツモは全部見たことあるし、多分全部私自身がやらかした事あります。
(さすがに誤カンは観たこともやったことも無い、多分)
素人と比べてプロなんだから、と言われると思いますが、Mリーグで過去に少牌や多牌、見せ牌やノーテンリーチなんてのも発生してます。
(今シーズンは、捨て牌を山に戻すなんて言うのもありました。。)
人間ミスはあるものだし、とは言えミスの程度にもよるんでしょうが、このレベルのミス位であんな死にそうな顔と発言してたら、これから先の人生、生きづらくないですか?
もうちょい気楽に生きていいんじゃないでしょうか、朝倉選手。

とはいえ、こんな髪型で、こんな表情で、犯罪でも犯したかのような謝罪の言葉を発するアサピンが、自作自演で笑いを作っているように見えて、私的に面白いんで、これはこれで好きです。
(本人、大真面目なんでしょうけども)
一点、あえて今回のケースを防ぐ手段として、立直後の摸打をもう少しゆっくりやってもいいんじゃないかな、と。
朝倉選手は、打牌が遅いというのをコンプレックスに思っているのか、最近焦って素早く摸打しようとしているように見えますが、ちょっと極端にやろうとし過ぎているような気がします。
Mリーグの審判制度について
今回は、審判の裁定については全く文句なくて、割とありがちなケースでもあるので、単純なあがり放棄になるというルールの確認も出来てある意味良かったです。
少し前に触れた、朝倉選手が錯チーやらかした時の審判の裁定は酷かったものですが、説明自体も端的に話されていて問題なかったと思います。
が!
今回に限らず、審判の裁定による中断が発生した時にいつも思ってたことなんですが、審判が説明時にいつもハアハアゼイゼイ言っているのが気になります。
おそらく、審判がモニタリングしている部屋と対局室が遠いんでしょう。
走って対局室に行き、また走って帰ってきて、息つく間もなく裁定結果をアナウンスしているのだと思いますが、これ、なんとかならないですか?
今回は3分弱の中断で、これくらいなら個人的に中断時間として気にならないので、もう少しゆっくり対局室から帰ってきてもらうなり、少し息を整えてもらっていいと思います。
理想を言えば、対局室の隣とかに審判の部屋を置いてもらうか、状況が明らかで分かりやすければ、わざわざ対局室までいかずに、審判室にいたままで判断しても良いのではないか、と。
そもそもあのリーチは正解なのだろうか
ここからは、誤発声の件とは違って、麻雀の何切る的な話で一つ。
朝倉選手はこの手からリーチしたんですが。

点棒状況はこんな感じです。

これ、ホンイツ行かないんでしょうか。
とりあえずダマテンに構えて筒子引いたら7索8索切り。
或いは、7索8索重ねたらシャボ受けにして、イッツーに渡る、とか。
Piratesの効率重視の麻雀が、他のチームの乗るか反るかみたいな麻雀より好きなんですが、さすがにここは点棒状況的に親では高打点を見るべきだと思うんですが、どうなんでしょう。
親では大きく上がるか、安く上がるくらいなら安全に流したい、といった発言をしているコバゴーさんの意見を聞いてみたいです。
(普段から高い手を目指す人はそりゃこのケースでも高い手目指すでしょうからあんまり参考にならないので)
まとめ(記事タイトル通り)
トキは言いました。
「哀しむなケンシロウ。哀しみを怒りにかえて生きよ」
ネット麻雀で抜群の実績を出し、特例でプロ入りした朝倉選手。
確かにネット麻雀だと気にする必要の無い(発生するはずの無い)、誤発声や錯チー。
他、色々とあると思います。
どこかで後ろめたさとがあって、いつもネガティブ発言している(特に2019シーズンは成績が振るわなかったというのもあり)んでしょうが、私は、いわゆる何切るや何鳴く的な単純な麻雀の技術論的な知識や引き出しの多さでいうと、朝倉選手はMリーガートップクラスだと思っています。
ドラフトの後、Piratesの監督である木下監督が、朝倉選手はMリーグでスターになれる資質を持っていると思っている、といった旨の発言をしていました。
実際、初年度は個人スコア第4位と実績を残しましたし、「おしえて!パイレーツ」での自戦解説での発言を聞いていても、一つ一つの打牌の根拠説明がすごく深いところまで考えているなぁ、と感心させられます。
ネット麻雀最強の男が、リアル麻雀に進出して、実績抜群のメンバーをなぎ倒して個人最強の座をいつか勝ち取る。
なんて、夢を見させて欲しい。
「哀しむな、アサピン。哀しみを怒りにかえて生きろ、アサピン」
今後のMリーグの対局、成績で見返してください。
コメント
Mリーグのルール知らんけど
その手にその巡目で3着と1万点差なら、普通の麻雀は100回やって100回リーチでしょ
ダマにして6-9s出たらどうすんの?アガんの?ありがて~