Mリーグを見てて、雀荘とか天鳳などのネット麻雀と比較して大きく違うなーというのが、副露率っていうのは共通意見だと思います。
Mリーグを観る時は、鳴きをもう少し上手くなりたいと思いながら観戦していますが、副露率と成績の関係が気になってきたので、Mリーガーたちの副露率と成績の関係をちょっとまとめてみました。
~ 目次 ~
はじめに
データは2020年12月20時点(全チーム44試合終了時点)のものです。
ポイントのデータはMリーグ公式、各選手の副露率データは、Mリーガーの皆さんも参考にしているというMリーグ成績速報(非公式)さんのデータを基に算出しております。
上のデータをまとめた、ベースとなるデータがこちら。

左から、各選手の以下のデータをまとめています。
・2020/12/20時点の2020シーズンポイント
・2020/12/20時点の2020シーズン副露率
・2019シーズンのポイント
・2019シーズンの副露率
・2019シーズンと比較した2020シーズン副露率割合(2020シーズン副露率/2019シーズン副露率)
また、一番左の背景色がピンク色となっているのが、今シーズンの現段階での副露率平均である20.09%以上の副露率である選手。
分かりやすいところで言うと、全員ピンクのドリブンズは、副露率が高い(良く鳴く選手ばかり)となります。
また、背景色が薄緑となっているのが、昨シーズンより副露率が下がった選手、となります。
これは、例えばU-NEXT Piratesは全員薄緑色なので、全員が2019シーズンよりも副露率が下がっている、ということになります。
(パイレーツはそもそも全員が副露率高めなので、なかなか上がりようがないというのもありますが)
天鳳との副露率比較
こちら、オンライン麻雀の天鳳の平均データを持ってきました。

段位が上がると緩やかですが副露率は上がっていく傾向にあり、初段以上では34%前後の副露率となっています。
これは天鳳の平均データですが、平均値でさえMリーグの最上位クラスです。
2019シーズンと2020シーズンここまで、2年連続で30%以上の副露率を叩き出しているのは小林剛選手のみになります。
今シーズンの成績(ポイント)順に比較
2020シーズンの12/20時点のポイント順にソートしたものがこちら。

寿人選手から多井選手までがポイントプラス。
ポイントプラスの16人中、11人が副露率のリーグ平均よりも上。
ポイントマイナスの14人中、副露率がリーグ平均より上なのは6人でした。
今シーズンは今のところ、面前派よりも、適切に副露出来ている選手の方が成績を残しているようです。
今シーズンの副露率順に分析
続いて、今シーズンの副露率が高い順にソートしたデータです。
雷電の3選手が軒並み低いのは毎度のことですが、パイレーツのアサピンと瑞原選手の副露率が16%というのも驚きです。

朝倉選手は今シーズン、誤発声(誤ツモ)をやらかしてしまっているので、どこかで発声する事を恐れて鳴く頻度が下がってはいないだろうかと、穿った見方をしてしまいます。
ちなみに、副露率がリーグ平均より高い選手(村上選手まで)のポイント平均は40.5ポイント。
やはり、今シーズンの今のところは、副露率が高い選手の方が成績を残せていると言えるでしょうか。
2019シーズンの成績(ポイント)順に比較
続いて2019シーズンのポイント順にソートを掛けたのがこちら。

2019シーズンの副露率平均は20.14%です。
成績がプラスの14人中、リーグ平均の副露率より上と下がちょうど7人ずつでした。
2019シーズンの副露率順に分析
こちらは、2019シーズンの副露率順に並べたデータです。
こちらも堀選手のデータは無視してください。

瑞原選手はややリーグ平均より低いですが、パイレーツが高く、雷電が低いのは想定通り。
セガサミーフェニックスも副露率は低い選手が多いですが、今シーズンは近藤誠一選手以外、リーグ平均より上なので、ここがちょっと特徴的かもしれません。
昨シーズンの副露率との比較
最後に、昨シーズンの副露率と比較した今シーズンの副露率のデータの値です。
赤枠の値の計算は、以下のように算出しています。
(2020シーズン(12/20時点)の副露率/2019シーズンの副露率)*100
この値がどれほど意味があるものか微妙ですが、とりあえず大きいほど昨シーズンよりも鳴く割合が増えた選手、小さいほど昨シーズンと比べて鳴く割合が減った選手です。

こちらも昇順にソートしていますが、堀選手のデータは無視してください。
このデータのトップは村上選手。
昨シーズンたった13.86%だった副露率が、今シーズンはここまで20.12%と、1.5倍ほどに上がっています。
このデータの上位選手は、もともとが昨シーズンの副露率が低い選手が多いですが、
・セガサミーフェニックスの選手が全員副露率が上がっている
・もともと平均より高かった日向選手、白鳥選手の副露率がさらに上がって26%ほどになっている
また、昨シーズンより副露率が下がった選手としては、アサピンと多井選手の大きな副露率の低下が目を引きますね。
まとめ
分析と言うほどのものではないですが、昨シーズンと、今シーズンここまでの成績を、副露率の観点からちょっと整理・まとめてみました。
今シーズンが終わった時点でこのデータがどう変わっているのか、そして成績との関連がどのようなかんじなになるのか、レギュラーシーズン後にデータを集めて調べてみたいと思います。
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