ここでは、自分の備忘も兼ねて、私が突発性難聴と診断され、治療を行っている体験談を書いておきます。
まだ継続して治療中の為、随時経過をアップしていきたいと思います。
ここをご覧になられている方は、自分も聞こえが悪くなったとか、ご家族にそういった症状をお持ちの方がいて、何らかの情報を求めている方が多いかと思いますが、
まずお伝えしたいのは、聴力に何らかの問題や違和感を感じたら、とにかく早く医者の診察を受けた方がいいということです。
時間が経てば経つほど、回復の可能性や程度がどんどん下がっていくようです。
※私は医療関係者ではないので、言葉の厳密性に欠いている部分もあるかと思いますがご容赦ください。
~ 目次 ~
ある朝、突然右耳が殆ど聞こえなくなった
発症時の年齢や病歴
発症時、私は40歳代前半。
持病も無ければ一年を通して殆ど風邪もひかないいたって健康体でした。
どこかで、自分は大きな病気などしない星の下に生まれたのではないか、という根拠の無い自信すら持っていました。
そんな私でも罹ったので、突発性難聴は誰でも発症してしまう可能性があるかと思います。
発症時の状況
2020年7月のある朝(火曜日)、異変に気付きました。
朝、ニュースを見ながら朝食を食べていると、明らかに右耳の聞こえが悪い。
もう少し具体的に書くと、
- 単純に右耳の聴力が落ちている(感覚的にはほぼ聞こえていない)
- ただ、微かに耳の奥の方で小さな音で、ハウリングするような感じで聞こえる
- 詰まった感じと、若干痺れている感覚がする
という感じでした。
最後の詰まった感じ/痺れている感覚というのが、言葉にするのが難しいのですが、
敢えて文字にすると、正座して足が痺れた時に触ってもぶよぶよした鈍い感覚しか感じない、あれが右耳の中で起こっている様な状態です。
後から調べて知るのですが、突発性難聴に罹った人の中には、めまいや平衡感覚の乱れを感じる方もいるようですが、自分にそれはありませんでした。
とにかく、単純な聴力の衰えに加えて、左耳で普段通り聞こえている音とは別に、右耳では奥の方で小さな音でずっとハウリングしている感じが不快で不快でしょうがなかったです。
通院と治療開始
診断を受けるまで
異変に気付いたのが火曜日。
ただ、その時点では一時的なものとしてそこまで深く考えていませんでした。
いきなり高いところに登ると気圧の関係で耳が塞がった感じになると思いますが、あれがなんらかの原因で出ているだけで、その内に治るだろう、と。
幸か不幸か、COVID-19の影響で在宅ワークが続いている時期だったので、
打ち合わせ時にイヤホンで左耳だけで音を拾えば、右耳の聴力低下やハウリングは仕事上殆ど影響も無かったので。
そして、仕事中もずっと右耳をマッサージしたりして弄っていたら、なんとなく夜には少し回復したような気がして、やっぱり一時的なものだな、と判断しました。
(そう思いたかったというのもあるかもしれません)
結局、水曜日、木曜日と日にちが過ぎても症状が回復しなかった為、仕事が休みとなる土曜日まで待って、病院に行くことにしました。
診断結果
土曜日に耳鼻咽喉科を受診し、症状の説明と聴力検査をした結果、突発性難聴、特に私の場合は低音が聞こえづらくなる「低音型感音性難聴」疑い、という事でした。
最後に「疑い」と付くのは、突発性難聴の場合、一度回復後に再発することは無いらしいのですが、もし何度も治癒と再発が繰り返すようなら、今度は「メニエール病」という可能性が出てくるそうで、
ただ、それは一度治ってからでないと当然再発のしようもないので、今の段階では判断できないものだという事です。
以下が私の初診時の聴力検査結果です。
上の方にあるほぼ真っすぐの線が左耳(正常な耳)、実線のジグザグの線が右耳(聴力異常のある耳)のグラフとなり、左の軸に書かれている-10~110まで目盛りがふってあるのが、音の大きさ(単位dB:デシベル)となるようです。
で、左側ほど低音域の音、右ほど高音域の音で、それぞれの音域の音が、左右それぞれの耳でどの程度の音量まで拾えているか、という検査の結果になります。
検査としては年に一回行っている健康診断の聴力検査と基本的に同じで、これまでちゃんと意識した事はありませんでしたが、
大体10dB前後の音が聞こえていれば正常、それが、私の場合は右耳(実線)が、特に低音域は50~60dB程度の音じゃないと聞こえていない、という事になります。
ちなみに、難聴の程度は4段階あり、私は中程度(grade2)という事で、重度の方(grade4)だと100dBとかの音すら聞こえ無かったりするようです。
それと比べれば私はまだ軽い方なのでしょうけど、感覚的には右耳だけだとかなり近くで嫁や子供に話しかけられても聞き取れないので、中程度と言われても何の慰めにもなりません。
(ただ、担当医からはgrade4とかに比べれば完治の可能性は高い方、とは言われて少し気は楽になりましたが)
また、単純な聴力とは別に、めまいや頭痛が発生したり、平衡感覚に問題が発生する方もいるとのことですが、私はこれらの症状はほぼなかったです。
(若干右の頭に片頭痛が2~3日ありましたが、いつの間にか無くなったので、難聴とは直接関係なかったのかもしれません)
2か月間の通院と処方薬
発症から2か月の治療経過
さて、通院を開始してから2か月強が経ちました。およそ、以下のような流れで、薬を服用しての治療が続いています。
発症後日数 | 治療 | 備考 |
---|---|---|
1日目 | 異変を自覚 | |
2~4日目 | 普通に仕事 | |
5~11日目 | ステロイド、その他の薬 | 発症後5日目に初診。この日から薬を飲み始める。 |
12~25日目 | その他の薬 | |
26~46日目 | その他の薬 | |
47~53日目 | ステロイド、その他の薬 | 再度1週間、ステロイドを試す |
54~67日目 | その他の薬 | |
67~81日目 | その他の薬 |
※「ステロイド」の記載は「プレドニゾロン」、その他の薬は「メチコバール」、「イソバイドシロップ」、「アデホスコーワ」になります。
程度や希望によっては、最初の1~2週間のステロイド治療を、入院して点滴によって行う場合もあるようなのですが、
私は入院はせずに通院しながら治療をしております。
少し長くなってきたので、薬を服用しながらの治療経過については、また次の記事で詳しく書きたいと思います。
とりあえず、今の私はまだ治療が継続中ですが、多少良くなったもののまだ聞こえは悪くハウリングなどの症状も残っている状態です。
症状が固定化される目安が、発症から3か月ということらしいのですが、それをもうすぐ向かえてしまうので、おそらく完治はしないんだろうな、という状況です。
私は発症から5日目に最初に病院を受診したのですが、とにかく突発性難聴は治療を始めるまでの期間が大事とのことで、土曜日まで初診を伸ばしてしまった自分を今は責めております。
もし、同じような症状の方がいたら、一刻も早く治療を開始した方がよいですよ!
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